8月7日、福岡市環境局の職員様5名に参加いただいた課題解決策の提案発表会において、本PBLに臨んだ社会環境学科3年生9グループ(33名)が、福岡市が減量施策の重点3品目に挙げている古紙、プラスチックごみ、食品廃棄物に係る課題の解決策について提案を行いました。
ごみ減量に関する学生の課題解決発表の概要 | ||||
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班 | 品目 | タイトル | 課題やテーマ | 提案内容 |
1班 | 食品廃棄物 | SNSに見るフードドライブ普及の可能性 | フードドライブを行っている会場・回数が少ない | JリーガーへのSNSによる発信依頼 |
2班 | プラスチックごみ | 福岡市におけるマイボトル普及に向けた課題 | ペットボトルごみの量を削減 | 給水機の新聞やテレビなどでの宣伝 |
3班 | 古紙 | 古紙回収ボックスの利便性について | 古紙回収ボックスの利用率が低い | 夜間照明の設置、看板デザインの工夫、設置場所、駐車場併設、ポイントの付与など |
4班 | 古紙 | 福岡市内における4年制大学の古紙回収ボックスについて | 大学での紙ごみのリサイクル率の低さ | 学生が多い時間帯にのぼり旗やチラシを活用した啓発活動により、広く宣伝する |
5班 | 食品廃棄物 | 食品ロスに関する意識調査に基づく分析と考察 | 食品ロスに関する意識調査 | フードドライブの増設、年齢層毎の効果的な情報発信による認知度向上。 |
6班 | 食品廃棄物 | コンポスト普及による食品廃棄物削減の可能性 | コンポストの普及 | 1.SNS、コマーシャルによる啓発 |
7班 | 古紙 | 福岡工業大学における古紙回収に関する調査 | 古紙回収率の低さ | SNSでの回収活動報告 |
8班 | プラスチックごみ | 関心と環境配慮行動から見るプラスチックごみ削減方法 | プラスチックごみの排出量削減 | プラスチックごみ排出量削減の取り組みに関するポイントアプリの制作 |
9班 | プラスチックごみ | 若者世代のプラスチック製品に関する意識調査 | ゴミ分別の知識、意識に関するデータを分析し、効果的な意識づけの方法 | 学校での実践的な教育を取り入れる |
発表後の全体講評では、福岡市環境局の方から「今回調査した内容や勉強した内容を全て伝えたかった中で発表用に数枚のスライドにまとめる作業は大変だったと思う。今後の提案として、現地に赴いた際は、なぜ現状がそうなっているのか、そこに関わる人たちの生の声を聞いて、自分たちとしてはどのようにすべきかという視点があると嬉しい」といった感想や、「いろいろな提案を聞いて、試行錯誤しながら進めたのを感じた。学生視点の分析、提案を聞いて勉強になった。提案の実効性について、より踏み込んだ検証があるともっとよくなる」といった感想が聞かれました。
最後に担当教員の渡邉教授より「限られた期間の中で結果を出すのは大変だったと思うが、そんな時こそチームワークが重要。今後の卒業論文や社会に出た際に、今回の授業で学んだことを活かしてほしい」とエールが送られました。