工学部では、グローバルな社会で活躍する技術者を育成するために、各学科の専門科目及び関連科目を学習し、その専門知識や技能をグローバルな環境で活用することを前提に、限られた期間内に協定校等の海外大学で海外の学生と一緒に具体的な課題を主体的に解決するグローバルPBL(国際的課題解決型学習)を2017年から展開しています。今年度も夏休み期間を利用し、工学部電子情報工学科・電子情報工学専攻の学生が約2週間の期間で、タイ・バンコクにある海外協定校において、滞在先の海外学生と一緒にグローバルPBLに参加しました。
2023年9月7日(木)~21日(木)の期間に、本学の海外協定校の一つであるタイ・モンクット王工科大学ラカバン校(KMITL)において、工学部グローバルPBL(Project Based Learning)が実施されました。2020年と2021年は、世界的なコロナウィルス流行の影響のために海外渡航ができずに、オンラインによるビデオ制作コンテスト (Cross Education Project) を実施しましたが、今年は現地バンコクに海外渡航しての4回目の対面開催となりました。本プログラムには、工学部10名の学生が参加し、KMITLのタイ人学生11名、ならびに、テマセクポリテクニック(TP)のシンガポール人学生2名と共同で、「Design of a line follower robot and its function extension(ライントレース・ロボットの設計とその機能拡張)」に取り組みました。本プログラムの様子は、YouTubeでご覧頂けます。
プログラムの実施において、本学学生、KMITL学生、ならびに、TP学生は、1グループ3~4名で構成される7つの混成チームに分かれ、英語での議論を行いながら、組込み機器のプログラミング、ライントレース・ロボットの作製、および、センサーを用いたロボットの機能拡張に取り組みました。本年度はロボットの作製が難航しましたが、本プログラムは参加校の教授陣からも高い評価を得ました。本プログラムへ参加した学生が、今後大きく成長することを期待しています。