2022年6月8日(水)~11日(土)にオンラインにて開催された国際会議The 5th International Conference on Electrical Engineering and Green Energy (CEEGE) http://ceege.org/において、電子情報工学科の江口啓教授が、Best Oral Presentation Awardを受賞しました。同国際会議は、ドイツ・ベルリンにおいて開催予定でしたが、世界的な新型コロナウィルスの流行を鑑み、Zoomを使ってのオンラインでの開催となりました。同国際会議においては、世界各国の参加者により、183件の口頭発表が行われました。本国際会議において、江口教授は自身の研究成果を発表するだけではなく、Program Chairとセッション8:Distribution Network Protection and Reliabilityの座長を務めました。
江口教授は、「Synthesis and Analysis of a Hybrid High Step-Up DC/DC Converter with a Single Inductor」(著者:江口啓教授・福岡工業大学、中島大吾さん・福岡工業大学院電子情報工学専攻、柴田亮さん・福岡工業大学大学院電子情報工学専攻2021年度修了生)という論文題目で研究発表を行いました。その結果、研究の独創性、適用性、技術的メリット、デザイン、英語力の観点から、江口教授の論文がBest Oral Presentation Award に選ばれました。
本研究において江口教授らは、ハイブリッド型のコッククロフト・ウォルトン回路と従来のブーストコンバータを組み合わせることで、高い電圧ゲインと高電圧変換効率を実現できる電流ソース型のLEDドライバ回路を提案しました。研究論文においては、提案回路が従来回路よりも高い電力変換効率と高い電圧ゲインを実現できることを、理論解析、シミュレーション、ならびに、実験を通じて明らかにしています。この度の受賞においては、江口研究室の大学院生である修士2年 中島大吾さん(下関工業高校出身)と2021年度修了生 柴田亮さん(福岡工業大学附属城東高校出身)の働きが欠かせなかったと江口教授は語っています。今後も教員と学生が協力し、江口教授の研究室から、素晴らしい研究成果が出ることを期待したいと思います。