長崎県平戸市度島の「暖竹(ダンチク)」活性炭で電池を作製
工学部 電気工学科 田島教授が、長崎県平戸市度島町の「暖竹(ダンチク)」(耕作放棄地などを覆うイネ科の植物)で活性炭を作り、電池の作製に成功。災害時等に非常用電池として活用する手法を、度島町で9月に行われた「楽しく学べるWAKUWAKU防災まつり」にて講話しました。
この電池は、2020年12月に電池開発で田島教授と共同研究をしている企業(株式会社マツヲ3企画)の依頼で、処分に手間取っている平戸市度島町の暖竹(ダンチク)が電池の原料として使えないかとの相談を受け、実際にこれを使いマグネシウム空気燃料電池や電気二重層キャパシタを試作したところ電気を供給することが出来、完成したものです。暖竹をめぐり田島教授が現地を訪問した際、度島地区まちづくり運営協議会の方々とも情報を共有するようになり、ぜひ非常時の電源としてこの電池を活用したいということで、防災イベントでの講演が実現しました。
「楽しく学べるWAKUWAKU防災まつり」講話の様子
9月5日(日)平戸市度島町の度島小中体育館で行われたイベントには、地域住民や中学生らが集まり、田島教授はこの暖竹の電池で急な停電に備える方法を講話しました。この取組に対して、11月4日(木)黒田成彦平戸市長が本学を訪れ、暖竹の電池をめぐる活動への感謝と、今後の更なる連携への期待を述べられました。
様々な有機性廃棄物などから電池を生み出す田島研究室。今後の展開も楽しみです。
様々な有機性廃棄物などから電池を生み出す田島研究室。今後の展開も楽しみです。