古賀市農林振興課× (有)安武園芸× 福工大北﨑研究室
スイートコーン
実証実験3年目、結果を農家・古賀市へ報告
工学部電気工学科の北﨑研究室では、2018年度から古賀市農林振興課の仲介により地元事業者の協力のもと農作物の種子にプラズマを照射し、育成に与える影響について実証実験を行っています。今年度も古賀市特産スイートコーンの種子にプラズマを照射し、育成過程における茎丈や葉緑素の変化や収穫したコーン長さや重さの計測を行い、結果の分析や前年度の結果との比較を行ってきました。
1月28日、コーンの比較栽培に全面協力いただいた有限会社安武園芸社長の安武様と、古賀市農林振興課係長松岡様、西村様へ、北﨑助教と北﨑研究室4年生が今年度の実証実験の成果報告を古賀市役所にて実施しました。
発芽率低下を克服し、重さにも効果確認
課題だった発芽率の低下について、昨年度の研究よりプラズマ照射でコーン種子に塗られた農薬が分解されて効果が半減することが判明したため、今年度はプラズマ照射後に農薬を再塗布する工程を追加しました。その結果、最良でも65%だった発芽率が同照射条件で90%に伸び、特定条件下ではコーンの平均重量上昇も見られました。また、農薬再塗布の有無にかかわらず、プラズマ照射した方が葉緑素量が多いこともわかりました。今回確認できたプラズマ照射による育成への効果は、古賀市特産スイートコーンの付加価値向上につながることが期待されます。次年度も引き続き安武園芸様ご協力のもと実証実験を継続することを確認し、成果報告会を終了しました。
北﨑研究室が開発した定点観測装置も改良!気温、湿度、気圧、光量の測定、写真撮影可能。昨年度は湿気により故障が発生しましたが、今年度は改良により故障することなく計測に成功しました。
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