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[FD推進機構]「文部科学教育通信」に宮本知加子特任教員が寄稿しました

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ジ アース教育新社発行の大学教育をメインとしたテーマアップ通信「文部科学 教育通信」に、本学FD推進機構 宮本知加子特任教員が寄稿しました。

シリーズ大学教育を変える、未来を拓くインターンシップⅡの第15回と第17回に「インターンシップの新たな可能性―リモートインターンシップの成果と課題―」として、今年度全国に先駆けて一般社団法人産学協働人材育成コンソーシアム(CIAC)が実施したリモートインターンシップについて、その成果と課題について考察。
宮本特任教員は、このリモートインターンシップにおいて指導に携わり、11月に行われたインターンシップ推進フォーラムにおいて登壇しています。

シリーズ 大学教育を変える、未来を拓くインターンシップⅡ 第15回・第17回インターンシップの新たな可能性 -リモートインターンシップの成果と課題―

2020年夏、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、多くの大学でインターンシップの中止が余儀なくされる中、一般社団法人産学協働人材育成コンソーシアム(CIAC)では、2020年7月~9月にリモートインターンシップを実施し、17大学、15企業、61名の学生が参加した。(本学からは知能機械工学科3年生1名が参加)シリーズ第15回では、学生の体験談やアンケート結果をもとに、リモートインターンシップは学生にとってどのような体験となったのかという観点から成果と課題を、第17回では、受け入れ先企業の事後アンケ―トや振り返りから企業にとっての意義やメリットを踏まえ、今後のインターンシップの可能性について考察している。
今回のリモートインターンシップは、通常のインターンシップを実施できないために「とにかくやってみる」気持ちで飛び込んだ学生・企業の担当者・大学も多かったはずである。しかし、終了してみると非常に満足度は高く(“とても満足している”“やや満足している”を合わせて100%)、「リモートでも意外とできる」といった多くの声が上がった。その要因を検討すると、「リモートでは伝わりづらいから」こそ、理解できるように伝えなければならないという共通認識のもと、積極的な発言や自発的な行動に繋がっていることが示唆された。参加学生には、成長実感や行動変容が見られていることからも、通常のインターンシップと同様に成長の機会となり得たと考えている。今回のリモートインターンシップでは、リモートのメリットを活かして複数大学・複数企業の参加が実現できたこと、リモートでの仕事体験・仕事理解が出来たこと、生き方・働き方を考える機会としてのインターンシップのモデルケース(検討材料)として実施できたことは大きな成果であった。また、リモート環境で交流を深める難しさ、体験できる仕事の幅の狭さ、企業や業界理解の難しさといったリモートの限界も見えてきた。
一方、企業にとっては、今後必要となるであろうリモート環境における問題の洗い出しや情報収集の機会に加え、フィードバックの質の変化が見られた。このことから、代替としてのインターンシップではなく、人材育成の場としてもメリットを発揮できる可能性を秘めていると考えられた。これからも続くウィズコロナ時代において、避けては通れないリモートでの対応力を身に着ける貴重な機会となった今回のインターンシップを一つの検討材料とし、さらに知恵を出し合いながら今後のインターンシップの可能性を広げていきたい。

 

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