2020年11月29日(日)、情報システム工学科徳安達士教授が、大分大学医学部の消化器・小児外科講座が主催する開講記念会にて記念講演を行いました。
消化器・小児外科講座は、消化管疾患・肝臓疾患・膵胆道疾患の消化器病全般に対しての診断、治療に関する教育・研究を行っている講座です。消化器内科領域における緊急・重症患者管理、消化器慢性疾患患者に対する診断・治療に関する専門的な知識と技術を修得することを目指しており、毎年多くの消化器疾患専門医を輩出しています。
大分大学医学部では、医療の高度化を実現するべく、“世界をリードする内視鏡外科手術”、“国や企業とタイアップした新しい治療の開発研究”に力を入れております。
今回の開講記念会では、開発が進む「人工知能(AI)が術中に外科医の意思決定を補助する医療システム(研究代表者:大分大学医学部猪股雅史教授)」の内容について、AIに関する開発を行った徳安教授に講演の依頼があり、今回の記念講演実現となりました。
消化器・小児外科講座を経て消化器疾患専門医となり各地で活躍されている医師・医療関係者約150名を前に大分大学北野正剛学長より徳安教授の紹介があり、人工知能分野で徳安教授が果たす役割の重要性が紹介されました。記念講演では、外科医の暗黙知を人工知能が学習し実際の手術現場で活用することの重要性ならびに、現在実証実験を進めている胆嚢摘出術におけるAI技術を活用した医療システムの内容、更には大腸や胃など、他の部位・疾患における腹腔鏡手術におけるAI技術の活用など、研究の進捗や今後の展望について説明され、大きな共感が得られていました。
本学と大分大学は8月25日(火)に「包括連携・協力協定」を締結しており、最先端の医療技術とAI活用を軸とした情報工学技術の融合による、「人材育成」「医療機器開発研究」「社会実装」の推進に努めています。今回の記念講演で、大分を中心とした医学界に対して医工連携における本学の役割が広く知れ渡ることとなり、今後の連携拡大と本学の更なる研究高度化に期待が膨らみます。
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