国際学会ICNM2022において「Best Poster Presentation Award」を国際学会ICMARI2022において「Best Poster Award」を受賞しました
修士課程生命環境化学専攻2年 宮元研究室の学生が2022年12月にタイで行われた2つの国際学会 ICNM2022とICMARI2022でのポスター発表において、それぞれ「Best Poster Presentation Award」「Best Poster Award」を受賞しました。
受賞した研究のタイトルは「Liquid crystalline monodisperse titanate nanosheets columns stabilized by interlayer alkylammoniums」で、長鎖アルキルアンモニウム(CnTMA)のインターカレーションによるナノシートカラムの安定化について報告したものです。
受賞した研究のタイトルは「Liquid crystalline monodisperse titanate nanosheets columns stabilized by interlayer alkylammoniums」で、長鎖アルキルアンモニウム(CnTMA)のインターカレーションによるナノシートカラムの安定化について報告したものです。
The 5th International Conference on Nanospace Materials (ICNM 2022)
2022年12月11日~14日 at Nongnooch Garden,Pattaya
『Best Poster Presentation Award』受賞
2022年12月11日~14日 at Nongnooch Garden,Pattaya
『Best Poster Presentation Award』受賞
The 4th International Conference on Materials Research and Innovation( ICMARI 2022)
2022年12月15日~16日at the Emerald Hotels ,Bangkok
『Best Poster Award』受賞
2022年12月15日~16日at the Emerald Hotels ,Bangkok
『Best Poster Award』受賞
「Liquid crystalline monodisperse titanate nanosheets columns stabilized by interlayer alkylammoniums」
無機ナノシートは、新しいタイプのコロイド液晶系として脚光を浴びており、異方性や強靭さ、構造色を備えたゲル材料など、様々な機能性材料の作製に応用されています。しかし、ナノシートのサイズや形状が大きく多分散であるため、材料特性の精密な最適化には限界がありました。このような状況の中、我々は最近、単分散ナノシートが積層した紐状のカラムとカラムナーネマチック液晶相を形成することを見出しました。しかし、ナノシートカラムは高濃度のアルキルアンモニウムがコロイド中で共存する状況でのみ安定に存在しており、アルキルアンモニウムを除去すると解離してしまうため、単離することが困難でした。ここでは、長鎖アルキルアンモニウム(CnTMA)のインターカレーションによるナノシートカラムの安定化について報告しました。共焦点レーザー顕微鏡観察および小角/広角X線散乱測定により、ナノシートカラムの層間テトラメチルアンモニウムがCnTMAに置換されて積層構造が安定化し、脱塩後もカラムが解離しないことが明らかとなりました。さらに、偏光顕微鏡観察により、CnTMAで安定化されたナノシートカラムは溶液中で高い分散性を示し、カラムナーネマチック液晶相を維持していることがわかりました。