2022年12月9日(金)~11日(日)にオンラインにて開催された国際会議ICPE 2022-The 3rd International Conference on Power Engineering (ICPE2022)において、電子情報工学科の江口啓教授が、Best Oral Presentation Awardを受賞しました。同国際会議は、中国海南省の三亜市において開催予定でしたが、世界的な新型コロナウィルスの流行を鑑み、Zoomを用いたオンラインでの開催となりました。同国際会議には、世界各国より260件以上の投稿がありましたが、採択率は約50%と厳しく、122件の口頭発表が行われました。
江口教授は、「Fluctuation Analysis and Experimental Evaluation of an Inductor-less Battery Charge Equalization Circuit with a CMOS Cross-Coupled Structure」(著者:江口啓教授・福岡工業大学、中島大吾さん・福岡工業大学院電子情報工学専攻)という論文題目で研究発表を行いました。その結果、研究の独創性、適用性、技術的メリット、デザイン、英語力の観点から、江口教授の論文がBest Oral Presentation Award に選ばれました。
江口教授は、「Fluctuation Analysis and Experimental Evaluation of an Inductor-less Battery Charge Equalization Circuit with a CMOS Cross-Coupled Structure」(著者:江口啓教授・福岡工業大学、中島大吾さん・福岡工業大学院電子情報工学専攻)という論文題目で研究発表を行いました。その結果、研究の独創性、適用性、技術的メリット、デザイン、英語力の観点から、江口教授の論文がBest Oral Presentation Award に選ばれました。
本研究において江口教授らは、交差接続型CMOSスイッチを利用した、インダクタレスのバッテリー・イコライザー(バッテリー電圧平均化回路)を提案しました。提案回路においては、従来回路で問題となっていたダイオードの閾値電圧によるバッテリーセル電圧値の低下を、交差接続型CMOSスイッチを利用した新しい回路トポロジーを考案することで解決しています。研究論文においては、提案回路が従来回路よりも高い電力変換効率を実現できることを、理論解析、シミュレーション、ならびに、実験を通じて明らかにしています。この度の受賞においては、江口研究室の修士2年の大学大学院生と2021年度修了生の2人の働きが欠かせなかったと江口教授は語っています。今後も教員と学生が協力し、江口教授の研究室から、素晴らしい研究成果が出ることを期待しています。