教育業績賞とは、本学のモットーである「一人ひとりに丁寧な教育」を維持発展させるために、情報工学部の各学科において、教育改善に貢献した教員を教育業績評価優秀者として表彰するものです。
2021年度の教育業績賞では情報工学科徐海燕教授(2022年3月ご退職・情報システム工学科木室義彦教授・システムマネジメント学科藤岡寛之教授の3名が受賞され、今回情報システム工学科木室教授の公開講義が下記の通り開催されました。
情報工学部情報システム工学科木室義彦教授
公開講義:2年次必修科目 論理回路(第9回)演習:組合せ回路
日時:2022年6月10日(金)3時限目
場所:B棟3階 B31講義室
参加者:19名(教員14名(うち動画視聴11名)、職員3名 、TA2名)
受講者 107名
公開された科目「論理回路」は、2年次必修科目であり、デジタル回路やコンピュータアーキテクチャ(計算機)の基礎をなす科目です。論理代数の理論を理解し、計算機の構成要素である組み合わせ回路や順序回路設計ができることを目的とし、回路シミュレータやロジックボードによる実習により、知識の確認を行います。ゲートレベルでプロセッサを設計できるようになることを目標としています。
講義開始にあたり山口学科長から、木室教授は長年にわたりロボット制御関係の教育に尽力されていること、子供たちに向けたプログラミング教育でロボット教材を開発されていること、昨年度の情報処理学会情報教育シンポジウムで最優秀論文賞を受賞されていることから教育業績賞を受賞されたことが報告されました。
講義では前回の課題の返却、解説ののち、「組み合わせ回路」の演習に入り、7セグメントと呼ばれる8の字配列のLEDがどのように点灯するか実際にロジックボードを使って操作を行いました。学生は2~3人ペアで先生の指示の下、2進数を入力し、予定通りLEDが点灯する様子を確認した後、真理値表の作成とカルノー図による論理圧縮を行い、回路作成を進めました。授業の後半では課題が出され、受講生はクラスメイトと協力して問題を解き、先生とTAが巡回しながら受講生の理解促進をサポートしました。終始、木室教授が丁寧な説明を行い、受講生がどこまで理解しているかを確認しながら授業が進められていました。
参加の教職員からは「配布資料、教材、書画カメラをバランス良く使われていて、教育効果の高い授業デザインにしていることが印象的でした。」などの感想が寄せられました。
※講義後の質疑応答の内容など本件の詳細はhttps://www.fit.ac.jp/kyoiku/kyoikushien/fd/fd_news/archives/59をご参照ください。