7月8日(金)福岡FG発のベンチャーで国内初のデジタルバンク「みんなの銀行」様をお招きして、情報工学部セミナー「デジタル技術で私たちの未来をデザインする」を開催しました。学生12名、教職員16名が参加し、今後のデジタル社会について考えました。
本セミナーの講師として、株式会社みんなの銀行取締役頭取永吉健一様と、本学卒業生の吉田唯人様にご登壇いただきました。
永吉様からは「自分の意志で結果を残すことで、様々な仕事にチャレンジできる時代が来ている」というメッセージに続いて、次の流れでご講演をいただきました。
- 業界トレンド~デジタルがもたらす環境の変化:デジタル技術を活用し、異業種が金融業界に参入してきており、変化をしなければ従来の『銀行』はDisrupt(破壊)されてしまうかもしれないという危機感を持っている。
- 10年後を見据えた新事業の立ち上げ:「これまでの銀行の延長線上にない、非連続な成長戦略を描く」というミッションのもと、金融と非金融をつなぐ新しい金融サービスプラットフォーム(Wallet+)をリリース後、『銀行』の”Re-Design”(再デザイン)、Re-Define(再定義)することを目指し、みんなの銀行を設立した。
- 新事業を支えるデータ:セクションを横断したデータ分析チームを組成し、ノウハウの蓄積とスムーズな横展開で、グループ全体への波及効果を生み出している。
- おわりに:将来的には、BaaS(Banking as a Service)等を通じて『銀行』を”Re-Define”(再定義)することで、新たな顧客体験の創出を目指したい。
続いて吉田様からは、福岡工業大学卒業後に福岡銀行に入行され、キャリアチャレンジ(ふくおかフィナンシャルグループ内の公募制度)に応募したことで、現職のiBankマーケティング株式会社への出向が叶った経緯が紹介されました。また、ICT事業部での業務内容や働き方を踏まえて、大学で学んでいたことが業務に活かされていると実感するシーンについて、具体的な事例を用いてご説明いただきました。質疑応答の時間には、大学での学びの様子に関する質問が寄せられました。
株式会社みんなの銀行
ふくおかフィナンシャルグループ傘下のみんなの銀行は、2021年にサービス提供を開始した国内初の”デジタルバンク”です。実店舗を持たず、24時間いつでもスマートフォン上で口座開設や振り込みなど全てのサービスが利用可能。カジュアルなデザイン、煩わしさのない使い心地などが好評を得て、サービス開始から1年で40万口座を突破、40歳未満の若年層を中心に全国で利用が拡大しています。