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[知能機械工学科]廣田健治教授プレス加工品の製造方法に関する技術発明が特許権を取得

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【特許番号】第6898612号  【登録日】令和3年6月15日
【発明の名称】プレス加工品の製造方法
工学部知能機械工学科廣田教授と吉川工業(株)が発明し、特許出願した「プレス加工品の製造方法」に関する技術発明が特許権を取得しました。

<本特許発明の要約>

従来のプレス加工機による打ち抜き加工では、図1(A)、(B)に示すように、被加工板100に間隔を空けて開口101、102を順に形成し、開口101、102の間に残存部103を設ける際には、せん断変形により残存部103には、開口101の後に打ち抜かれた開口102の側へ傾いたねじれが生じてしまいます。一般に残存部103のねじれ角θは、被加工板の厚みTに対する残存部103の幅W(開口101、102の間隔)の相対的な大きさ(W/T)が小さいほど大きくなります。
残存部103のねじれを小さくする方法として、残存部103の形成予定領域を上下から挟んで固定した状態で、被加工板100に対し開口101、102を同時に打ち抜くことが考えられます。しかし、この方法は、加工部分が微細であると、残存部103の形成予定領域を上下から挟む工具の配置が困難となり、限界がありました。
本発明は、「プレスによって、厚みtの被加工板10に、X方向正側及び負側が打ち抜かれた残存部11を設けるプレス加工品の製造方法において、被加工板10を打ち抜いて、残存部の形成予定領域13からX方向負側に離れた位置に抜き空間14を形成する工程Aと、抜き空間14と残存部の形成予定領域13の間をX方向正側にΔの抜き幅でn回打ち抜いて、残存部11を設ける工程Bとを有し、Δ/tは0.4以上0.6以下であることを特徴とするプレス加工品の製造方法。」であり、被加工板に生じるねじれを低減することにより、加工の工程数の低減並びに切り屑の削減に効果があります。

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