本学協定校・国立高雄科技大学日本語学科(台湾)との協働学修プログラム「Virtual Exchange Program」が2021年10月19日(火)~11月9日(火)の日程でオンライン開催され、国立高雄科技大学日本語学科の学生26名、本学社会環境学部の学生17名ならびに短期大学部情報メディア学科の学生1名が参加しました。昨年度春季に引き続き2回目となった今回のプログラムでは「SDGsと大学の社会的責任(USR)」を大テーマとして設定し、学生達は「産業」「イノベーション」「環境」「教育」「文化」の5つのテーマに分かれて話し合いました。各テーマにおける日本と台湾の現状と課題についてのディスカッションののち、社会環境学部の藤井洋次教授によるSDGsの講義と高雄科技大学の黄愛玲副教授による大学の社会的責任(USR)の講義をオンデマンドで受講し、各テーマに関連する課題に対し大学や自分達が果たせる社会的役割について更に議論を深めました。
グループ発表の様子
最終日には、グループごとに各テーマについてオンラインで発表しました。産業がテーマのグループでは、日本と台湾の共通課題として少子高齢化による労働人口の減少を取り上げ、業務効率化に向けた取組や働き方改革、外国人労働者のための語学教育を大学で提供するなどの解決策について言及しました。また、環境のグループではCO2削減に向けた日本と台湾政府の政策や衣料業界の取組についてまとめるとともに、両大学が取り組む環境保全活動について紹介されました。本プログラムに参加した社会環境学部1年の田島昇さんは、台湾の学生達とのグループワークについて「はじめはお互いに緊張していたけれど、2週目の話し合いからは打ち解け、日本か台湾でいつか会う約束をしています」と、社会問題について意見交換しながらも台湾の学生達と楽しく交流できた様子を話してくれました。
【藤井洋二教授の総評】
国を跨ぎ時差もある中で、3週間皆共に様々な問題意識を共有し、最後は協力して発表できていた。同じテーマでも国や環境が違えば抱えている課題も違うため、いろんな発見があったと思う。SDGsとUSRがテーマだったが、各グループそれぞれの課題について自分達に何が出来るかを共有できたと思うし、日本でも台湾でもやれるような活動があったと思う。また、短い時間で知らない者同士がひとつのテーマについて議論する大変さを体験したと思うが、今後はもっと多くの地球規模の課題を一緒に解決していかなくてはならない中で、ぜひ今回の経験を活かして国際社会への貢献に繋げて欲しい。