2021年9月10日(金)~12日(日)の期間にオンラインで開催された、国際会議2021 8th International Conference on Power and Energy Systems Engineering (CPESE 2021)において、電子情報工学科の江口啓教授が、Best Presenter Awardを受賞しました。同国際会議は、本学福岡工業大学において開催予定でしたが、世界的な新型コロナウィルスの流行を鑑み、Zoomを使ってのオンラインでの開催となりました。同国際会議においては、世界各国の参加者により、400本以上の論文が投稿され、203件の口頭発表が行われました。
江口教授は、「Thermoelectric Energy Harvesting Using a Single Inductor DC/DC Converter Employing a Negative Dickson Multiplier」(著者:江口啓教授・福岡工業大学、学生・福岡工業大学院電子情報工学専攻、学生・元福岡工業大学ポストドクター、石橋孝昭 准教授・熊本高専、Farzin Asadi 教授・マルテペ大学(トルコ))という論文題目で研究発表を行いました。その結果、研究の独創性、適用性、技術的メリット、PPT、英語の観点から、江口教授の論文がBest Oral Presenter Award に選ばれました。
本研究において江口教授らは、負性のディクソンコンバータを開発し、そのコンバータと従来のバックブースト・コンバータを組み合わせることで、高い電圧ゲインと高電圧変換効率を実現できる電流シンクLEDドライバ回路を提案しました。研究論文においては、提案回路が従来回路よりも高い電力変換効率と高い電圧ゲインを実現できることを、理論解析、シミュレーション、ならびに、実験を通じて明らかにしています。この度の受賞においては、江口研究室の大学院生である中島大吾さん(下関工業高校出身)の働きが欠かせなかったと江口教授は語っています。今後も教員と学生が協力し、江口教授の研究室から、素晴らしい研究成果が出ることを期待したいと思います。