橋本 明典さん:知能機械工学専攻修士課程2年
仙波研究室・益田工業高校出身
砥粒加工学会は、砥粒加工に関する技術者・研究者で構成され、砥粒技術、工具技術、加工技術、加工機械、計測技術など、精密加工に関わる技術を総合的にとらえる学会として、さらに若手技術者の教育と技術の継承に努めています。
学術講演会は毎年開催され、優秀な講演者には優秀講演論文賞を設けて表彰を行っています。
2012年度橋本さんは見事にその栄誉を受け表彰されました。
次世代ナノ開発センターで一緒に研究を続けている天本助教(写真向かって右)も大変喜び受賞を称えています。
受賞講演題目:「レーザ成形されたNPD製マイクロボールエンドミルの切削性能」
研究概要:加工面と逃げ面とが接触しないマイクロボールエンドミルの形状を幾何計算した。
また、幾何計算の結果を踏まえて3DCAD/CAMシステムを用いてレーザ光を機械走査させ、ナノ多結晶ダイヤモンド(NPD)製のマイクロボールエンドミルを試作した。
試作したマイクロボールエンドミルの逃げ面が加工面と接触しないことを確認すると同時に切れ刃の耐欠損性を評価するため、快削黄銅や超硬合金に対する切削実験を行った結果、試作したNPD製マイクロボールエンドミルは、加工条件を選べば、超硬合金に対する超精密切削に使用できることが明らかになった。
橋本さんのコメント:
私のような者が優秀講演論文賞を賜り、大変光栄に思います。
日々熱心にご指導いただいている仙波卓弥教授や天本祥文助教はもちろんのこと、研究室の先輩、後輩のご尽力があってこそだと思っていますので心から感謝しております。
学会や表彰式では、他大学の先生や学生と会話する機会があり、自分の視野を広げることができました。
今後もこの経験を糧にして精進していきたいと思います。