平成26年3月4日九州大学伊都キャンパスで行われた日本機械学会九州学生会学生員卒業研究発表会において、修士課程 知能機械工学専攻1年岩谷 佳寿生さん(香椎工業高)が機械材料・材料加工の部門で優秀講演賞を受賞しました。4月から大学院に進学した岩谷さんにとってこの上ないご褒美になり、受賞を機にさらに研究に打ち込み将来能力のある自立した技術者になるため切磋琢磨することを誓いました。
卒業式では下村学長から表彰状と楯が渡され激励を受けました。(右写真)
【講演テーマ:電磁力を利用した全方位型超音波センサの開発】
電磁超音波センサ(EMAT)と呼ばれる超音波センサについて、これを利用した非破壊検査の高速化を目指し新しい形の電磁超音波センサとして全方位型超音波センサを提案した。
検査範囲を従来の超音波センサより格段に広くすることができれば検査時間を短縮できると考え、これにより非破壊検査の分野に貢献できると考えている。
なお岩谷さんは下記に示すように2月14日に行われた福岡工業大学 知能機械工学科卒業研究発表会でも最優秀講演賞を受賞しており、その大まかな内容は同じものである。
平成25年度知能機械工学科卒業研究発表会」 最優秀講演賞受賞
【講演テーマ:高速検査のための全方位型超音波センサの開発】
大型の構造物(たとえば巨大な燃料タンクなど)が行う定期的な検査は非常に時間がかかる(検査全体で3ヶ月、内1ヵ月は探傷試験)。この定期検査をより短い期間で完了するためにはより効率の良いセンシングシステムを開発する必要がある。
この研究では効率の良い探傷試験法として、全方位型超音波センサを利用することを提案し、その全方位型超音波センサを開発することを目的としている。ちなみに、本研究を突き詰めていくと、検査全体の約3分の1を占める1ヵ月に及ぶ探傷試験を1日~2日で終わらせることができるようになるかもしれない。
知能機械工学専攻についてはこちらから
工学研究科 修士課程 知能機械工学専攻(福岡工業大学大学院オリジナルサイト)
知能機械工学科についてはこちらから
ダウンロード