第21回電子情報通信学会九州支部学生会講演会において、本学大学院、工学研究科 情報通信工学専攻1年の槇 俊孝さんが平成25年度学生会講演奨励賞を受賞しました。
槇 俊孝さん
工学研究科 情報通信工学専攻1年
(若原研究室 長崎県立大村工業高校)
電子情報通信学会九州支部学生会では、九州地区における学生間の交流と研究の相互向上を図ることを目的に学生講演会を開催しています。槇さんが発表した論文は、研究内容・論文の書き方・講演の仕方などの点において優秀であると認められました。
よって学会から電子・情報・通信の分野における今後の活躍に期待をするとともに栄誉をたたえ電子情報通信学会九州支部学生会講演奨励賞が授与されました。
【発表題目:シソーラスの自動構築による発想支援アーキテクチャ構成法の研究】
現代社会は常に新しい技術や価値の創造が求められる。これには知識の共有が不可欠であるが、情報過剰は逆効果になりかねない。そこで本研究では個人が収集した大量の情報から知識の発見を支援する発想支援アーキテクチャ(CSA)を提案し、その構成法を検討して有効性を評価する。CSAは、KNPやCaboCha等の構文解析ツールにより個人が収集した情報を解析し、通信プロトコルのネットワークアーキテクチャを模擬してキーワードネットワークを構築し、知識発見の支援を行う。CSAは、各キーワードがベクトル接続されており階層構造になっている。
これを利用することにより文書から有効な情報のみを抽出できるようになり、論文検索などのシステムに応用できる。
槇さんのコメント
この度このような学生会講演奨励賞を頂き大変嬉しく光栄であると同時に、研究を進める上での自信となりました。これも若原俊彦教授のご指導・ご薫陶を賜ったお蔭と厚く感謝しています。これまでの研究は何もかもが試行錯誤であり、何に新規性があって、それは本当に有効性があるのかなどの様々な悩みと葛藤がありました。この度の受賞を励みにして、今後も精力的に研究に取り組み更なる発展に挑戦します。