(管理工学専攻 横田 将生教授からの報告)
大学院工学研究科管理工学専攻では留学生が過半数を占めるため、私の授業は全て英語で行っています。そのような授業の一環として、受講学生に国際会議での研究発表を奨励しています。
今年度は、M2の長谷川 遵二郎君(指導教員 田嶋准教授)およびM1の松木田 敬嗣君(指導教員 藤岡准教授)が、去る11月2日~4日に会津大学で開催されたiCAST2013(International Conference on Awareness Science and Technology 2013)の私が主催した特別セッション”Intuitive Human-System Interaction”で堂々と英語で研究発表する姿を披露することができました。
この特別セッションは3つのサブセッションからなっており全部で13件の論文が採択され全て発表がなされました。
国内外の30名を超えるプログラム委員を擁し査読も厳しく行われましたので、彼らの論文の内容も高く評価されたことは勿論ですが、指導教授の訓練の賜物ともいえる発表と質疑応答は他大学の教授から称賛されるほどのもので、私も鼻が高くなりました。
以下は、両君の今回の感想文です。写真は、発表終了後の両君と私の満足そうな姿です。(文・横田)
長谷川 遵二郎さんの感想文
普段、無意識で行っている意思決定の可視化や会話の処理をどう行っているかの高次元での写像の仕方や注意すべき点などの話を聞けて、私自身Awareness(気付き)を考えるいい機会だったと思います。M1の頃から国際会議で発表をしていると緊張も微かなものとなり焦ることなく発表出来たと思います。ただ質疑応答では英語が未熟なものだと思い知り、今後もじっくり英語を勉強する必要性を感じました。学生の参加者・発表者が少なく感じ、交流が少なかったのが残念だと思いました。
松木田 敬嗣さんの感想文
私は文字フォントの設計や再設計に関する研究を行っています。特に、ヒトが書いた文字をそのクセをある程度保ちつつ、美しい文字へとどのように整形するか?さらにはその文字の書体を全く異なるものにどう変形するか?といった問題を考えています。今回の会議では、その基礎結果となる文字フォントの整形に関する結果を発表しました。私は人前で発表を行うことがどちらかというと苦手で会議直前までとても緊張しました。しかし、既に国内学会、国際会議の計2回発表を行ったという経験と何度も繰り返し発表練習を行ったことで発表も落ち着いて行うことができ、質疑に対する応答もなんとかこなせました。私はこれまで何事においてもなんとなく自信がもてませんでした。しかし、今回のような経験で何事も乗り越えられるといった自信が増したと同時に、直面した問題の乗り越え方というものがなんとなくわかってきた気がします。修士課程も残りあと1年ですので、この経験を活かし自分の将来の夢を実現できるよう研究に邁進したいと思います。
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