教育業績賞とは、本学のモットーである「一人ひとりに丁寧な教育」を維持発展させるために、情報工学部の各学科において、教育改善に顕著に貢献した教員を教育業績評価優秀者として表彰するものです。
10月26日、情報工学部教授会において、令和4年度の情報工学部教育業績賞の受賞者の発表が行われ情報工学部長の前田洋教授より表彰状が手渡されました。情報工学部の各学科の受賞者は以下の4名の方々です。
情報工学科山口裕助教
山口助教は、卒業研究の指導にあたって、OKRと呼ばれる目標設定・目標管理手法を2020年より採用されています。本学の教養力育成センターなどでは、自己調整学習の理論にもとづく教育が実践されておりますが、学習者自身が行う目標設定や適切な振リ返リの難しさが指摘されています。山口教授は、この目標設定を適切に出来るように研究活動との親和性を考慮してOKRを選択した上で振リ返リとしての進捗確認を含め、実践されてきました。また、現在7名の大学院生が在籍するなど順調に内部進学者を確保しております。
今回、卒業研究指導に関するグッドプラクティスを他の教員に先駆けて積極的に公開されたこと、他の多くの教員も参考になる内容であること、本学科における卒業研究のより一層の教育改善のきっかけとなり得る取リ組みてあることが高く評価されています。
情報通信工学科藤崎清孝教授
藤崎教授は、2016年4月に本学に着任してから情報通信工学科のカリキュラムにおいて必須となる1年次と2年次の実験科目を担当し、学生の専門知識や専門スキルの向上に貢献して来られました。また、「無線従事者」の長期型養成課程の科目である「アンテナエ学」と「電磁波伝搬」の講義を担当し、本学科の「第級陸上特殊無線技士」、「第二級海一上特殊無線技士」、「第三級海上特殊無線技士」に加え、「第級陸上無線技術士」の資格取得者増に貢献して来られました。大学院を修了した学生が宇宙技術開発株式会社などに就職しており、卒業後に就職に関する講演を依頼できる卒業生が存在し、学生の学習意欲や大学院への進学を意識させることができています。
情報システム工学科森園哲也教授
森園哲也教授は、長年にわたり情報システム工学科のロボット制御分野の教育に尽力され、ロボット制御分野のカリキュラムの設計、立ち上げにも多大な貢献をされました。現在も、「基礎ロボット工学」「メカトロアクチュエータ」 「ロボットシミュレーション」 「情報物理実験(二足歩行ロボットテーマ)」などの科目を担当されており、本学科のロボット制御分野の教育の中核を担っておられます。加えて、近年では本学科の情報システム創成実験室への3Dプリンターや3Dモデリングマシンの導入、運用に取り組まれており、学科内共通利用のデジタルファブリケーション環境の整備にも尽力されています。
システムマネジメント学科小林稔准教授
小林准教授は、近年、コロナ禍で実現できない古賀市工場見学ツアーと、それに伴うPBL授業を主導的に運営されてきました。古賀市役所、企業などとの交渉においては主務を務め、コロナ禍が続く中でも学生のPBL授業・活動が続けられるように尽力されてきました。