教育業績賞とは、本学のモットーである「一人ひとりに丁寧な教育」を維持発展させるために、情報工学部の各学科において、教育改善に貢献し
た教員を表彰するものです。
2021 年度の教育業績賞では情報工学科徐海燕教授(2022年3月ご退職)・情報システム工学科木室義彦教授・システムマネジメント学科藤岡寛之教授の3名が受賞され、今回システムマネジメント学科藤岡教授の報告会が下記の通り開催されました。
情報工学部シスエムマネジメント学科藤岡寛之教授
タイトル:「九州エリアにおける数理・データサイエンス・AI 教育の現状」
日時:2022年7月20日(水)学部教授会後
場所:E棟2階会議室3(オンライン)
参加者:43名(教員36名、職員7名)
本報告会では九州エリアにおける数理・データサイエンス・AI 教育の現状や MDASH(数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度)の申請検討に向けてのアイデアなどについてお話しいただきました。
初めに、前田学部長から、藤岡教授は 2020 年来発生したコロナ禍に教務部長として極めて精力的に対応され、激変する社会環境において学生の学びへの影響が最小限になるようにと努力されてきたこと、この結果、オンライン授業の方法や方針などが速やかに決定され、学生にとって不利益の少ない授業運営の指針が確立されたことから2021年度教育業績賞を受賞されたと報告がありました。
藤岡教授からは、2009年に本学に着任し研究面では数理情報メディア研究室を運営しており、AI技術と学生のアイデアがたくさんの可能性を生み出している事例や、福岡市内企業とのAI関連の共同研究を進めていることが報告されました。また、教務部長の在職中に発生したコロナ禍では、多くの教職員のおかげで学内のオンライン授業の推進ができたことへの感謝が述べられました。デジタライゼーションについては教務委員会を中心に推進することができ、今後はデジタル化が進んだ後にどう活用していくかのデジタイゼーションが大切であると話されました。
続いて、九州エリアにおける数理・データサイエンス・AI教育の状況、九州(福岡)エリアの社会状況について、本学のMDASH申請の現状と特に応用基礎レベルに関して報告されました。
講義開始にあたり山口学科長から、木室教授は長年にわたりロボット制御関係の教育に尽力されていること、子供たちに向けたプログラミング教育でロボット教材を開発されていること、昨年度の情報処理学会情報教育シンポジウムで最優秀論文賞を受賞されていることから教育業績賞を受賞されたことが報告されました。
本学の MDASH 申請の状況について、まず2022年度から全学共通科目「AI データサイエンス基礎」を開講し、現在全学で3割の学生が履修していること、今年度末にリテラシーレベルの申請を予定していることなど現状についての説明が行われました。また、現在、検討中の応用基礎レベルの申請と実質化について、特に学部横断型科目の設置方法やデータサイエンス実践に関する個人のアイデアを共有されました。前田学部長から、今後の進め方としては今ある科目から対応可能な科目を組み合わせることに加え、学部共通の科目をつくることやシラバスを書き換えるなど走りながら形を整えていくこと、後期に履修要項の改定案を提示し、2023 年度に実施、2024 年度認定申請を目指していきたいとの報告がありました。
※講義後の質疑応答の内容など本件の詳細はhttps://www.fit.ac.jp/kyoiku/kyoikushien/fd/fd_news/archives/63をご参照ください。