福岡工業大学×附属城東高校
STEM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字を取ったもので、世界では幼児から初等中等教育にSTEM教育を取り入れる動きがあります。文部科学省では、「Society5.0に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~」や「今後の教育課程の改善について」でSTEM教育の重要性が示されています。STEM教育では、先端技術や研究と関連付けるとともに、教育現場の現状に合わせた内容にすることが重要です。さらに複数の分野が交わる領域での学習を経験することで、STEMスキルの重要性や利益を実証できる本物の体験が望まれています。福岡工業大学では、2015年度から本学独自の造語である「i-STEM」教育(STEM教育にInformation(情報)を加えたもの)を行っています。
「i-STEM」教育の一環として、福岡工業大学と附属城東高等学校電気科・電子情報科が連携し、高大連携課外授業を実施しています。2022年度も、
- 工学部電子情報工学科江口啓教授
(Technology担当) - 工学部生命環境化学科松山清教授、桑原順子教授
(Science担当) - 工学部知能機械工学科加藤友規准教授
(Technology担当) - 情報工学部情報通信工学科前田洋教授
(Engineering担当) - 情報工学部情報システム工学科下戸健准教授
(Information) - 情報工学部情報システム工学科丸山勲准教授
(Mathematics担当)
の指導のもと、それぞれの学科の大学生・大学院生が新型コロナウィルスの感染拡大を防止しながら主体的に実施していきます。大学生が先端技術・研究および大学カリキュラムを高校生に技術継承することで、高校生は未来を創造するとともに高校のカリキュラムの復習および応用学習をすることになります。さらに大学生と高校生が主体的に活動することで、高校数学・理科と大学の学びの関係を理解し、実際の技術にどのように応用されているのか探求するなど、大学や高校の授業プラスアルファの教育効果が得られます。
年間スケジュール
7月 | オリエンテーション | |
9月~12月 | Information | AIプログラミング |
Science | 化学材料の開発体験と電子顕微鏡観察 | |
Technology | SPICEを利用した論理回路設計 | |
Technology | 空気圧駆動のロボット制御の体験 | |
Engineering | 身近なモノでつくる光通信装置 | |
Mathematics | 数式処理 | |
1月~3月 | 振り返り | 【PDCAサイクルの”C”(Check)】 |
学生プレゼン | 【PDCAサイクルの”A”(Action)】 |
大学生と高校生の交流の様子