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[環境科学研究所]永淵研究員の研究内容を紹介したRKB毎日放送のドキュメンタリーがギャラクシー賞月間賞を受賞

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魔法の素材が舞う~プラスチック大気汚染~

直径5ミリ以下の小さなプラスチックの粒子「マイクロプラスチック」。海洋生物が飲み込むことによる海の環境汚染の広がりが国際的な問題になっていますが、海だけでなく大気中にも拡散していて、国境を越えるレベルで広範囲に飛散している可能性があります。
環境科学研究所・永淵修研究員はこの実態を解明するため「大気中」に存在するマイクロプラスチックを顕微鏡による観察や機器分析によって確認・定量評価するとともに、大気中をどのように移動しているのか、越境輸送ルートを明らかにするための研究を行っています。
RKB毎日放送さんは約2年以上にわたって永淵研究員を取材。研究内容は高く評価され、注目を集めています。

九州各地の山岳地域の「樹氷」からマイクロプラスチックを採取。越境移動の実態を解明

研究では大気中のマイクロプラスチックの越境輸送の実態解明に取り組んでいます。永淵研究員は九州各地の1500m以上の山岳地帯で採取した樹氷(雲粒などマイナスの温度に達している過冷却水滴が山岳地帯の木や岩などに衝突する際に凍結したもの)を分析。実際に九州各地の樹氷からマイクロプラスチック検出しています。樹氷が着氷したときの空気塊の飛来ルートをたどることで、マイクロプラスチックがどこから、どれくらい飛んできたのかを検討することができ、長距離輸送の経路を明らかにできる可能性があります。

~プラスチックは国境を越える~問題を提起

永淵研究員が取り組む樹氷の成分分析によるマイクロプラスチックの移動ルート解明によると、九州の山岳の樹氷から検出される大気中のマイクロプラスチックは、国外から大気に乗って流入している可能性が高いことが分かっています。研究では「魔法の素材」として世界各国で大量生産・消費されたプレスチックの国境を超えた移動・汚染の実態を明らかにし、警鐘を鳴らしています。

ギャラクシー賞 2022年1月「月間賞」を受賞!

ドキュメンタリー「解放区」「魔法の素材が舞う~プラスチック大気汚染~」

1月16日放送25:23~26:23 RKB毎日放送
自然界に流出・廃棄されたプラスチックが肉眼では見えないほどの小さな粒となって大気中に漂い、呼吸とともに人が吸い込んで健康被害を起こす恐れが懸念されている。海洋汚染とは別の新たな環境汚染問題の指摘である。最新の調査や研究についての継続的取材によって明らかになり始めたプラスチック大気汚染の最前線が報告されている。

ギャラクシー賞とは・・・NPO法人 放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するものです。
現在、テレビ、ラジオ、CM、報道活動の四部門があります。

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福岡工業大学 広報課
TEL:092-606-0607(直通)
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