3Dスキャンを使った「思い出ステーション」
第45回テレイマージョン技術研究発会は、2021年12月3日(金)オンラインにて開催され、各大学からARやVR、360°パノラマ映像などに関する研究が発表されました。受賞した研究テーマは、3Dスキャンで思い出を蓄積する「思い出ステーション」の提案です。幼少期に作成した作品などの思い出の品を3Dスキャニング技術で立体オブジェクトとして抽出し、抽出したオブジェクトをバーチャル空間上に配置することでいつでも臨場感のある造形物を楽しむことができます。研究のアイデアや技術力が特に優れていると高く評価されました。
デジカメのほか、スマートフォン、タブレット端末のカメラ機能が進化して気軽に写真が撮れる時代になり、思い出の品を写真データに残すことは簡単になりました。しかし、静止画や動画など2次元のディスプレイ上で見ても、臨場感には欠けています。そこで本研究では幼少期に作成したさまざまな作品など思い出の品を3Dスキャニングで立体オブジェクトとして抽出し、バーチャル空間上に配置することで、いつでも臨場感のある造形物を楽しむことが可能な「思い出ステーション」を開発しました。収納スペースを必要とせず、いつでも臨場感のある思い出品を振り返ることが出来る環境をVR空間上に実現しました。