国際連携室所属の日本語講師・河野亜希子先生の著書『「書く」ための文法指導に関する研究―形式名詞「こと」の取り扱いの観点から―』(ISBN 978-4-7599-2403-9)が、風間書房から出版されました。本書では、日本語学習者だけでなく、日本語母語話者でも誤用が見られる身近な形式名詞を言語学的観点から分析しつつも、教育現場における日本語の文法指導をクリティカルに切り込んでいます。その上で、アカデミックライティングのための文法指導のあり方を提示しています。また、結語として、国語教育と日本語教育の連携、中等教育と高等教育の連携、日本語母語話者と日本語学習者の協働学習の可能性など、広く言語教育についても言及しております。ぜひご一読ください。
河野亜希子先生プロフィール
鹿児島県生まれ。九州大学大学院地球社会統合科学府博士後期課程修了、博士(学術)。福岡大学附属大濠中学校・高等学校、早稲田大学系属早稲田佐賀中学校・高等学校、上智福岡中学高等学校、筑紫女学園中学・高等学校の国語科教員を経て、2019年より現職(福岡工業大学国際連携室日本語講師)。